第11回コラム / 美しい夜空を眺める天体観測「煌めく星々とスーパームーン」

   子供の頃、キャンプ場で夜空に煌めく星々に、宇宙の壮大さと神秘的な美しさを感じ、時が経つのも忘れ見上げていたことはありませんか。
   ただ、眺めるだけではなく、もう少し星や星座のことを知ってから眺める星空は神秘さが増すことでしょう。
では、天体観測の簡単な始め方についてお話します。
   星空は季節や時刻によって見え方が異なります。事前に星座早見盤や天文ソフトを使って、どの位置にどのような星座が見えるのかを確認しておきましょう。

   星座の位置を確認したら、あらかじめ星座の形や星の配列を頭の中でイメージしておきましょう。
実際に星空を見上げた時、今までは無秩序に並んでいるだけに思えた星々が、星座という形に浮かび上がって見えてくることでしょう 。

星座は全天で88個もあります。すべての星座を覚える必要はないですが、主な星座は覚えておきましょう。星座には目印となる明るい星があったり、星の配列に特徴があったりするので、これを目印にすると星座を見つけやすくなります。
   肉眼では見えない天体の位置や名前を調べるときに便利なものが星図です。天球をエリアごとに区切って、星の位置や名前、星雲・星団などが書き込まれていますので、より詳しく見たい時には便利です。

   多くの美しい星を観測するには、月明かりのない暗夜を選びます。なぜなら月明かりは暗い星の光をかき消してしまうからです。特に満月の前後は月明かりが激しいので、できれば避けたいところです。
逆に、満月だからこそできる天体観測があります。それは、月そのものを楽しむことです。
   月が地球に最も近づき、満月もしくは新月の形になった姿、またはその現象を「スーパームーン」といいます。

   地球から月までの距離は楕円軌道で約35万7000kmから約40万6000kmです。その為、近点の満月は、遠点のものよりも最大14%大きく30%明るいと言われています。

   通常は年に1度は観測できるこの現象。2014年は3回も観測できたということで話題になりました。2015年は9月28日の1回だけです。
   さらに、太陽-地球-月が1直線上にならび満月になった月はエクストリーム・スーパームーンと呼ばれ、おおよそ18年に1度だけ見ることができます。近年でこの位置関係になったのは2011年。次に見られるのは2034年と言われています。

   1年に3cmずつ地球から離れていっている月。45億年前の地球から月の距離は今の 10分の1程度と言われていますので、その時の地球から見た月の大きさを想像してみてください。宇宙の神秘を感じてしまいませんか。
そんな壮大な想像も天体観測の魅力の1つではないでしょうか。

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Praiseが考える「美しいもの」とは…
「美しい」という基準は人それぞれです。モノ、絵画、写真などに込められた笑顔や風景など世界には美しいものが溢れています。しかしながら、そのどれもが、すべての人に美しいと評される事はありません。Praiseが考える「美しい」とは、より多くの人が心穏やかに素敵だと共感できるものだと思います。Praiseの伝えたい「美しい」が多くの皆様に共感していただけたら幸いです。

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