最新と伝統の加工技術を木の家に。
エム・エス・ピーの創業は1993年。三交ホームと旧宮川村(現大台町)の第三セクターとして生まれ、当時地元で棟梁をしていた大工が工場長に据えられました。誰よりも木を知る職人が先導する工場です。おのずと木への専門性が高いチームが育ちました。その特徴が最も表れているのは、独自の機械加工でしょう。三重の大工がこれまで手仕事で行ってきた大工技術を工作機械で可能にしたのです。それは木と木をつなぐ「継ぎ手」と呼ばれる技法。従来、一般的なプレカット工場の機械加工では“鎌継ぎ”と呼ばれるものしかできませんでした。これは形がシンプルな分、若干弱く、補強が必須です。そこでエム・エス・ピーでは新たにロボットを導入し、メーカーとの共同ソフト開発により高度な継ぎ手を実現したのです。“台持ち継ぎ”や“追掛け大栓継ぎ”と呼ばれる、大工の間でも高度な仕事といわれる継ぎ手です。これによって強度が大幅に向上。困難な技術を可能にする工場として他県からも注目を浴びています。
地元の山、地元の工場だから、安心のトレーサビリティ。
エム・エス・ピーの工場は、木を育て、切り出す専門集団である「フォレストファイターズ」と、山の調査・育成や木の品質管理などを行う「宮川森林組合」と隣接しています。つまり、木材の最新情報が常に入ってくるということ。それによって長期的な計画を立てることができ、安定した建材の確保を可能にしています。もうひとつ、この三者が連携をとることで安心のトレーサビリティ体制を確立しました。働く人はみな地元の住人です。同じ山、同じ森を知るチームだからこそ、情報共有の精度が高く、コミュニケーションに垣根がありません。万が一、問題のある木材が見つかれば、すぐに伐採された山の具体的なポイントを特定できます。
三交ホームは、この三重県大台町が誇る木のプロフェッショナルたちに支えられて、高品質の木の家をお客様にお届けしています。
三交ホームと三重県大台町が第三セクター方式で運営する
プレカット工場 エム・エス・ピー(MSP)
創業1993年。三交ホームと三重県大台町(旧宮川村)の共同出資で生まれた第三セクター「(株)エム・エス・ピー」は、木材の加工工場です。三交ホームで使われる柱や梁などはこの工場で加工されています。
大きな特徴は、高度な機械加工技術による「継手」加工。長い時間をかけて培われた伝統的な手仕事を現代に受け継ぎ、さらに高い精度と工期短縮を実現しました。また、日本住宅・木材技術センターより高品質な材料を提供する技術についてAQ認証を受けており、工期の大幅な短縮と加工精度のアップにより、建物の強度も通常の手加工の1.2倍も増します。
【MSPの特徴】
お問い合わせ