気密・断熱に全棟配慮しています。
C値(相当隙間面積)とは、建物の外皮(気密層)に存在する隙間面積の合計(総相当隙間面積)を、延床面積で割り算した数値のことです。値が小さいほど気密性能が高いことを表します。気密測定器を使って1棟ごとに測定するため、信頼性の高い数値と言えます。
MSストラクチャーが目指す次代の山づくり
一年中過ごしやすい室内環境を実現させるためには、湿気や冷気を防ぎ、計画された換気を実現させるための高い気密性能が求められます。三交ホームはこの気密性能に徹底的にこだわりました。その指針となるのがC値測定。この数字を可能な限り抑える体制をつくることで、すべての家の気密性能をお約束します。
高い気密性能
三交ホームは、家をつくる全工程でC値を高める体制を確立しました。その絶え間ない活動によって、平成25年度のC値は平均値0.8㎠/㎡を実現。これは東北、北海道でも通用する高い気密性能です。暖かい空気を逃さず、汚れた空気が入らない。三交ホームの木の家は、空気を適切に管理できる家なのです。
C値測定による新しい品質管理体制の確立
三交ホームでは、あらゆる施工状態が影響をおよぼすC値を徹底的に追求することで、品質管理体制を新たに確立しました。それは、高い品質の木の家をお客様にお届けすることに留まらず、施工する職方の意識向上、技の伝承にまで影響しています。
- 住宅建築は数ヶ月にわたり複数の業者が工事を行うため、各工程品質は施工者に委ねられ、施工後の品質管理は難しいとされてきました。しかし、C値を測定することで、わずかな施工の不備も確認できるようになりました。そのため目標C値に達するまで再施工することが、高品質の家づくりの実現につながります。
- C値の測定結果を職方にフィードバックすることで、数値の競い合いが始まり、数値の高い職方に教えを請う姿、前工程の品質をフォローする後工程も現れ、現在では1回の施工で基準を遥かに超える数値を出せるようになりました。目標C値の達成が、職方相互の意識向上にひと役買っています。
- 組織的な集まりや活動が少ない職方の世界において、目標C値の達成という厳格なルールを設けることでチームの情報共有の場が生まれました。それによって、技術競争や情報交換、またフォローしあうチームワークが発生。それが技術の切磋琢磨を誘発し、全体のスキル向上、スキル伝承が進んでいます。