生活感を排除した、開放感バツグンの家。
三重県・津市 I様邸
スタイリッシュなスリップ階段が映える、
落ち着きのある佇まい。
津市郊外、のどかな住宅街に建つ、スタイリッシュなブルーグレーの外壁のお宅。I様ご夫妻が、結婚を期に新築したお住まいだ。
「結婚が決まり、二人で住むことになって、最初はマンションや賃貸も考えたんですけど、もうどうせならいっぺんに家も建てちゃおうって(笑)」
やさしい笑顔で語るI様に招き入れられ、さっそく中へ。白で統一されたシンプルな玄関ホールには、アンティーク調のソファやガラスの飾り棚が置かれていて、とってもおしゃれ。そして奥には、キッチンへと直接アクセスできるパントリーが。玄関ホールとパントリーの間は、あえて扉をつけずに、ビビッドなピンク色の花柄アクセントクロスをさりげなく覗かせ、じつに小気味よい個性を演出している。
「この壁紙は自分たちで見つけてきたもので、『ぜひこれを使いたい』ってお願いして…。三交さんには、本当にいろいろと無理を聞いてもらいました」
LDKへのドアを抜けると、圧巻。大開口の吹き抜けのうえに、勾配天井。キッチンはオープンキッチンで、さらにリビング部分は一段下がったダウンフロア、南面には大きな窓。開放感を感じさせる「仕掛け」が目白押しだ。
「家を建てようと決意してから、雑誌やインターネット、いろんなショールームを見て回りました。そこでまずは、自分たちがどんな家にしたいのか、自分たちの希望を整理していったんです。僕は、このダウンフロアの設計。そして妻は、雑誌で見つけたこの階段に一目惚れ。『我が家のLDKでは絶対この2つは叶えたいね』って。そこからこの2つのポイントを最大限に活かせるように考えて、いろいろオーダーしました」
なるほど、開放感バツグンのLDKの中でひときわ目を引くのがリビングから二階へと続く階段。蹴込板がなく、骨組みがむき出しになったストリップ階段で、まるで現代アート作品のようなスタイリッシュなフォルムだ。
「生活感を排除するため、TVの配線を隠せるよう、壁に穴を開けてもらったり、細部にもこだわりました。とても落ち着ける空間に仕上がって、大満足です」
天井に取りつけられたシーリングファンはなんとハワイ製。こちらもお二人が見つけ出してきたもので、日本の住宅ではほとんど見かけない珍しいものなんだとか。
「大工さんも取りつけた経験がなかったようで、取りつけ方を解説した英語の動画を必死に見ながら作業してくれていました(笑)」
こだわりは、LDK以外にもたくさんある。独特のフォルムをしたレトロな照明や、トイレや二階の廊下など、要所要所で使われている、それぞれに色や柄の違うアクセントクロス。とてもご紹介しきれないほど、さまざまな趣向がこらされている。これだけ個性的な工夫が盛りこまれたお宅なのに、それらがバラバラに主張することなく、全体として見事に調和しているから驚きだ。
「無茶なこともいろいろオーダーしたのに、三交さんには一度も『無理です。それはできません』と言われたことはなかった。もちろん無理なことはありました。でも『それなら、こうしたらどう?』って、僕たちの要望を汲み取ったうえで、代替案を提案してくれたんです」
お二人は、三交ホームで建てることを最初から決めていたという。
「じつは、担当の内藤さんは、僕の高校時代からの友人なんです。家って一生の買い物だから、メーカーや金額や条件とか、そういったことではなく、“人”で選びたかった。内藤さんだけでなく、僕らの家造りに関わってくれたみなさん、本当に親身になってくれて…。でもそれは僕が友人だったからというわけじゃなく、どうやら三交ホームはそういう人の集まる会社らしいぞって(笑)。三交ホームじゃなかったら、こんな家は建てられなかったんじゃないかな」
徹底的にクールなようでいて、それでいて冷たくなく、ぬくもりも感じさせてくれる絶妙なバランスの邸宅。毎日の暮らしが、2倍も3倍も楽しくなりそうだ。