暮らしを楽しむ工夫がつまった、オンリーワンの家。
三重県・伊賀市 N様邸

シックな色調でまとめられた、落ち着きのある佇まい。
伊賀の郊外、しずかな田園風景のなかに佇むN様邱。ご夫妻と2人の娘さん、そしてお父さまと、家族5人で住まわれている。
門を入ると、玄関へ続くアプローチをセンターに、立派な日本庭園を備えた広々とした庭が広がっている。
伊賀の郊外、しずかな田園風景のなかに佇むN様邱。ご夫妻と2人の娘さん、そしてお父さまと、家族5人で住まわれている。
門を入ると、玄関へ続くアプローチをセンターに、立派な日本庭園を備えた広々とした庭が広がっている。
玄関ドアを開けると、これもまた広々としたホールが広がる。玄関の土間は向って左に伸び、上品なイスとテーブルが置かれている。
「お客さんとの話が長引くときは、ここで座って話ができるようにしてあるんです」
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昔の日本家屋には土間があったが、それはあくまで移動と家事のためのスペース。くつろぎスペースとして土間を活用する例はあまり見かけない。いろんなシーンで活躍してくれそうな、とてもオリジナリティのある造りだ。
「さあさあ、どうぞ」
LDKで、じっくりとお話を伺うことに。
「部屋を明るくしたかったので、窓を大きくしてもらったんですよ」
なるほど、天井の高さいっぱいまですべてがガラス窓になっており、たっぷりと光が差し込み、とても明るく開放的な空間となっている。このサイズの窓は、メーカーの通常ラインナップにはなかったため、特注でつくった。しかも2枚ガラスで、特殊な金属膜がコーティングされていて気密性はバツグンだ。
「この冬は、暖房をあまり使わなくても暖かく過ごせ、ビックリしましたよ」
対面キッチンの隣には、ダイニングテーブルとは別に、カウンターが設置されている。
「ここ、こだわったんですよ。ちょっとしたバーみたいでいいでしょ(笑)。夜、メインの照明を落として、ペンダントライトだけのやさしい灯りのなかで、ゆったりコーヒーやお酒を飲むのがお気に入りの時間です」
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ご夫妻のこだわりのポイントは、まだまだ他にもたくさんある。そのひとつが「サウナ」だ。
「妻も私もサウナが好きで、家にサウナを置くのが夢だったんです。その希望を伝えると、『それなら、サウナの隣に専用のウッドデッキをつくって、クールダウンできるようにしては』との提案をいただきました」
このウッドデッキは家の裏側にあり、外から見えないように目隠しで囲ってあるので、外に出てひと休みし、涼んだらまたサウナに入るなど、長時間サウナを楽しめる。
そして、2Fへの階段を上がると、とても広いホールが広がる。
「広い2Fホールは妻の要望だったんですが、それを伝えたら、『そこに飾り棚と、ちょっとしたくつろげるスペースを作ってみては』と提案いただきました」
完成した飾り棚には、奥さまお気に入りの雑貨がきれいに陳列されている。
ご夫妻は、「家を建て替えよう」と決めて、数社の住宅会社に相談したそう。
「でも、こちらの希望とメーカーのいろいろな条件があいませんでした。それで、同じ内容を三交さんに相談したら、『充分弊社で建てられます』と言っていただいたんです。
それに、地元企業なので、伊賀の土地柄や風習についてとても理解があるうえ、すごく親身になって話を聞いてくれるなど、対応のていねいさに惚れ込んだんです」
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家の建て替え工事期間は、一般的にはアパートを一時的に借りて住むことが多い。しかしN様邸では、そうしにくい事情があった。
「うちには、仏壇や神棚がいくつもあるんですが、伊賀の風習で、神様や仏様はその土地から動かしてはいけないとされているんです。なので、家の前の車庫スペースに、仮住居を作ってもらったんです。他の会社さんだとそれは無理と言われていたので、ここまで対応してもらえるとは思っていませんでした。しかも、伊賀の冬は寒いからと、断熱材を入れてくれるなど、仮住まいながらもなるべく快適に過ごせるようにいろんな心配りをしてくれました。新しい家が建ったときに、壊すのがもったいないぐらいでしたよ」
伊賀の風景になじみながらも、ご夫妻ならではの独自性あるアイデアが詰まったオンリーワンの家。この家なら、家族みんなをやさしく包んでくれ、英気を養ってくれるはずだ。