横揺れを受け止める3層パネル。
地震などによる水平力は、床など水平面の構造体を伝わって壁面に流れていきます。これを抑制するのが3層に貼られた3層パネルです。水平面の剛性を高め、建物のねじれを防いでいます。
地震が発生した際、横からの揺れの力が床や屋根などの水平面に伝わり、同時に基礎から土台・柱を引き抜く力がはたらきます。「面」の剛性を高めて地震の力をしっかりと受け止めるため、1・2階の床と屋根の3層には三重県産オリジナル合板を使用しています。地元・三重県産の木材を使った信頼性の高い構造用合板が、建物の耐震性を支えています。
構造用合板と梁を一体化させた剛床構造。床面のたわみが少なく安定した構造といえます。
地震対策において大きな役割を果たす構造用合板。この重要な部材に、三重県産のオリジナル合板を使用しています。生産者と直結した信頼性の高い素材を使い、地震に強い家づくりを実現する。そんな私たちのこだわりが表れた部材です。
木材は一般的に知られている以上に、地震に強い素材です。同じ重さの他の建材と強さを比べてみると、木材の比引張強度は鋼材の約3倍、比圧縮強度はコンクリートの約120倍の強度を発揮しました。木材は、きわめて「軽くて強い素材」であることがわかります。建物が重いほど大きな地震力がはたらくことを考えると、木材の軽さと強さは地震の多い日本に適した建材だといえます。
出典:「木材利用啓発推進調査事業報告書(衝撃編)」(1989)をもとに作図(一財)日本木材総合情報センター
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