第6回コラム/「絵の美しい飾り方」 部屋を明るく華やかな空間にする「絵の飾り方」 ちょっとしたスペースに絵を1点飾ることで、部屋は、明るく華やかな空間に生まれ変わります。しかしながら、いざ部屋に絵を飾るとなると、どんな絵を飾ろうか迷ってしまう方も多いと思います。そのような場合は、あまり肩肘張らずにお気に入りのポスターやポストカードなどから始めてみてはいかがでしょうか。自分の琴線にふれたものや、旅の思い出のポストカードなど。他にも“季節に合わせて飾り替えることで、四季を感じる”というのも良いかもしれません。 絵の飾り方について。部屋のなかで、絵の映える場所を見つけて飾るのは難しいとお聞きしますが、玄関、リビングなど、「ここがポイント」と思える場所を探してみてください。ソファやローボードなど、家具の近くに絵を飾る場合は、家具の中心と絵の中心を合わせると、バランスがよく見えます。絵を掛ける高さは、立って見る玄関・廊下と座って見るリビング・ダイニングなどで違いますが、それぞれの姿勢で、視線と絵の中心が合うように掛けると、バランスが良く絵が映えるといわれています。 では、室内の様々な壁にどのような絵を飾ると美しく見えるのでしょうか。たとえば、版画や水彩画などの紙作品の場合は、画面の凹凸が少ないので、シンプルな厚みのない額を付けるのが一般的です。壁いっぱいに飾ってもそれほど窮屈な感じはしませんから、少し大きめのサイズを飾ると良いでしょう。 菊山武士作「雨を聴く」 90cm×500cm 一方、油彩の場合は質感がしっかりしているので、それに合わせて存在感のある額を付けることが多くなります。そのため、絵のまわりにゆったりとした空間を取らないと窮屈な感じがして絵が映えません。広い壁にワンポイントとして飾ってみてください。 フェルメール作「真珠の耳飾りの少女」 また、部屋をどう見せたいか、その目的によって掛ける絵も変わってきます。一般的に寒色といわれる青、もしくは青に近い色は「後退色」とも呼ばれ、遠ざかっていくように見えます。もし何もない壁があれば、寒色の風景画を飾ってみてください。まるで窓ができたような開放感が生まれます。部屋を華やかにしたい場合は少し派手すぎるくらいの暖色の作品を飾ってみましょう。赤、黄、オレンジなどの色は「進出色」と呼ばれ、こちらに迫ってくるように見えます。1枚の絵が部屋のアクセントになり、華やかな美しい空間が生まれます。このように、部屋に絵を飾るだけで、毎日の生活が楽しく、潤いのあるものになります。あなたもお気に入りの絵で部屋を彩ってみませんか?
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Praiseが考える「美しいもの」とは…
「美しい」という基準は人それぞれです。モノ、絵画、写真などに込められた笑顔や風景など世界には美しいものが溢れています。しかしながら、そのどれもが、すべての人に美しいと評される事はありません。Praiseが考える「美しい」とは、より多くの人が心穏やかに素敵だと共感できるものだと思います。Praiseの伝えたい「美しい」が多くの皆様に共感していただけたら幸いです。

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