第9回コラム「フォーマルウェアのルールとマナー 思いやる心を表現するフォーマルウェア」
春は入学式や結婚式など、フォーマルな服装をする機会が増える季節です。 いざという時にこの服装で大丈夫かな?と迷ってしまうことがありませんか。フォーマルウェアとはフォーマルの場において、相手を敬い、思いやる心の表現として着分ける衣装のことです。 式典やおめでたい席などで身に着けるフォーマルウェアには3つのドレスコードがあります。また、時間帯によって昼の装いと夜の装いがあります。
正礼装
特にランクの高い場面のときに着られる正装のことをいい、着る服や小物などの省略をすることがとても失礼にあたりますので注意が必要です。 男性 昼:モーニング・コート 夜:燕尾服とタキシード 女性 昼:アフタヌーンドレス 夜:イブニングドレス 和服:既婚者は黒留袖五つ紋など、未婚者は振袖など
準礼装
礼装の中でも正礼装と略礼装の中間にあたる場面やランクのときに着るもので、パーティや式典などによく着られます。 男性 昼:ディレクターズスーツ など 夜:タキシードなど 女性 昼:セミアフタヌーンドレスなど 夜:カクテルドレス など 和服:既婚者は、色留袖三つ紋、未婚者は訪問着、振袖など
略礼装
礼装の中では、ちょうど正礼装の反対にあたるランク。硬い場面では用いられない礼装のことです。 男性 ダークスーツ、ブレザー&スラックス 女性 インフォーマルウェア 和服:既婚者・未婚者ともに付け下げ、色無地など
「入学式」や「結婚式」での着こなしについて
入学式・入園式に付き添う父親・母親の服装は、「準礼装」から「略礼装」という位置付けです。男性ならダークスーツもしくは、ブレザースタイルです。 女性は「子どもの入学を祝う」、「新しい出会い」の場なので、スーツの色、もしくは小物使いで、ベージュやピンク、ホワイトといった明るい春の色を取り入れた装いが理想です。
結婚式に招待されたときの服装について。披露宴の格式や時間帯によって、それにふさわしい装いのマナーが求められます。まず、基本として花嫁の色である白は避けましょう。 披露宴の出席者の年齢層や職業の幅も考えて、誰にでも好感を持たれるような服装を心がけましょう。 昼の披露宴の場合、女性はアフタヌーンドレスという、肌をあまり出さないドレッシーなワンピースやスーツなどを着用します。アクセサリーも光るものや派手なタイプのものは避けましょう。 ノースリーブやキャミソールタイプのドレスは、ショールなどを着用して肌の露出をカバーします。 夜の披露宴の場合は、胸や背中が開いているイブニングドレスが正装ですが、カクテルドレスなどのレベルでも問題ありません。アクセサリーも大ぶりで華やかなものをつけ、ゴールドのアクセサリーなどで色と華やかさをプラスします。 もちろん、季節感のある装いも心がけてください。冬の婚礼はショールなど羽織れるものを用意しましょう。 なお、神前結婚式の場合には、ファー・毛皮は適さないと言われています。また、「平服でお越しください」といった案内は、「略礼装でお越しください」という意味です。 男性できれい目のジーンズなら、カジュアルなパーティに着ていっても問題ないと思う人もいるようですが、ジーンズはあくまでも作業着です。 フォーマルな場面での服装としては避けた方が良いでしょう。マナーを守りスマートでエレガントな着こなしを心がけましょう。
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「美しい」という基準は人それぞれです。モノ、絵画、写真などに込められた笑顔や風景など世界には美しいものが溢れています。しかしながら、そのどれもが、すべての人に美しいと評される事はありません。Praiseが考える「美しい」とは、より多くの人が心穏やかに素敵だと共感できるものだと思います。Praiseの伝えたい「美しい」が多くの皆様に共感していただけたら幸いです。